照明計画は、ウィンドウトリートメントプラン（カーテンプラン）と並び、
関わる仕事の中でも、特に、力を入れて取り組む業務です。

”光”の効果が、暮らしを変えるからです。

先日、T様邸のカーテン工事立会いと、
照明＆配線の最終チェックをしてきました。

こちらのお住まいは、私のブログでもたびたびご覧戴いている
Y工房さまからのご依頼物件です。

初めてお客様のT様ご夫妻にお会いしたのが
今年の１月。

こちらのケースのように、契約後にご依頼いただきますと、
コーディネート業務が完了するまでは
このようにおよそ、半年前後、関わらせていただきます。

勿論、それ以上の期間、関わることも。

外観は”武家屋敷風”という、奥様のリクエスト通り、
白の塗り壁と、黒の腰壁が、
どっしりとした風格を漂わせています。

内部は、木地の色を生かした、”和”なお住まい。

玄関開けて、正面に、小棚があります。
スクエアなダウンライトが、コーナーを照らし、
光がアイポイントを作ります。

細工の綺麗な欄間は、以前のお住まいのもの。
両面を透明硝子でサンドして、
建具屋さんが見事に再生してくれました。

続き間から、LDをみたところ。

よく、建築家の方が、
「コーディネーターが入ると、建物に邪魔な装飾をするのではないか・・・。」
と、懸念されると聞きますが、

いかがですか？

梁や、建具、空間に、以前から設えてあったように
照明や、窓装飾も、馴染んでいませんか？

私は、和のコーディネートを専門にしているわけでもなく、
パンチの効いたインテリアも大好きですし、
クラシックなボリューム感も大好きです。

要は、当たり前ですが、

”そのお住まいに適した仕事をする”

ということです。

２Fにあるスキップフロアの下は、このように天井が高くなっています。
こういうところは、注意深く、プランしないといけません。

和の定番ペンダントのみの空間。
大きさはちょうど良いですが、６０Wしかありません。
和紙シェードから、３６０度、やさしく照射されます。

上記プラス、蛍光灯の間接光が出るブラケットを併用した空間。
天井方向に光が出て、
壁面にも、光の明暗が出て、
空間がグッと引き締まりました。

反射光が、床方向へも広がり、
手元の照度もかわります。

磁器の焼き物をシェードにすると、
こんな風情のある透過の仕方をするんです。

和紙のブラケット。

思い出のアイテムを新しい家にアレンジするのって、
とっても良いことだと思います。

今までの暮らしと、これからの暮らしのパイプ役。

ーボサノバのBGMが心地よい、午後の事務所よりー

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