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安全第一【固くすれば良いって物でも、ありません】Freedom-design

2021.07.13

小池 康也

Yasunari Koike

◾️固くすれば良いってもんでもありません!

前回話題にした耐震性の話です。
「4面体よりも6面体」の建物の剛性(堅さ)についての投稿しました。
4面体の箱よりも、蓋と底がついている6面体のほうが衝撃に強い、これが『剛床構法』『水平構面』の話でした。
 ただ、建物は固くすればそれでOK、という訳ではありません。

◾️揺れながら地震エネルギーを逃します
 地震が発生すると、ものを揺らします。そのエネルギーは、何処かに流れて行きます。流れていけばダメージは残りませんが、建物に地震エネルギーが残る場合もあります。

 木造住宅、鉄骨建物などは、建物がゆっくり大きく揺れてエネルギーを逃がします。熱エネルギーなどに変換されますが、同時に建物にダメージが少しずつ残って行きます。

◾️耐震等級が低い方が残った
 これは、実際の建物を揺らした実験です。
ところで、日本は、実大地震実験は、世界で一番だそうです。お金掛けて良くやります^^;

 さてさて、「耐震等級2の長期優良住宅(左)」と「耐震等級1(右)」の建物を揺らした実験です。
 等級1が大きく揺れますが、最後に倒壊するのは等級2です↓↓↓ 
つまり、耐震性低い建物が残ります💦
 これは、大きく揺れて(ノッキング現象)、地震エネルギーを逃しているのが理由です。





◾️まずは、耐震性は必要です
 ↑↑↑耐震等級を否定するものでは、全くありません。 そもそもに戻りますが、壁を固くすることは、大変重要です。
 壁も硬さを増しています。よく言われる「耐震性」ですね。壁を固く強くする筋交いの量(壁量)も、どんどん増えてきています↓↓↓


 ただ、建物が固くなれば成る程、地盤からは反力を受けますので、揺れのダメージは大きくなります。基礎と建物をしっかり一体化する必要があります。
建物が固くなるほど、ホールダウン金物本数も増える事になります。

◾️神社仏閣は、なぜ残っているのか?
 神社仏閣などは、たくさんの大きな地震を乗り越えて来ました。日本では、10年に一度(実際は7年)は大きな地震が起きますからね。

 なぜ、そんなに長い事大丈夫かと言えば、建物と地盤は離れているからです。正確に言うと、束石に建物が自重で乗っている状態です↓↓↓
断面は、こんなです↓↓↓

 なんと、地面と建物は、繋がっていません。
つまり、地盤の反力(はんりょく)を受けないので、地震エネルギーのダメージを受けないですね。

 大きな地震が起きると、建物が束石から移動して、ずれるそうです(^^;;  

つまり、
コンクリート基礎のない神社仏閣建物は、建築的には【免震構造】になっています↓↓↓

 地震エネルギーが建物に伝わらないので、地震による建物ダメージも最小となります。
揺れに耐える耐震構造とは、考え方が真逆です。

 ただ、この免震工法はコストが高く、住宅では現実的ではありません。マンションや大規模ビルなどでは採用されていることもあります。が、かなり立派な建物ですね。

◾️地震が連続したら耐えられなかった
 今までの住宅の耐震の概念を超える大きな地震が、熊本地震です。何が凄かったかと言うと、震度7の本震が連続して2回も来たのです↓↓↓

 
1回目の震度7には耐えたけれど、建物には大きなダメージが残った。そこに更に、震度7が発生して大きく建物倒壊しました。
 地震エネルギーをいかに建物にダメージ少なくするかがポイントだと感じた地震でした。

◾️地震エネルギーを吸収する【制震構法】
それで、結局どうするのか?と言うと、コストバランスから考えると「制震ダンパー」などを利用した工法が現実的だと考えています。

 『耐震等級2+制振構法』又は『耐震等級3(SE構法)』を、当社のおすすめとしています。

制振構法や、SE構法なども、大変素晴らしいものだと考えています。また、機会を見てupします。


小池 康也

Yasunari Koike

趣味:

ソシアルダンス、パーソナルジムで筋トレ、レイトショーで一人映画鑑賞、美しいものを眺めること

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