前回に続いて
『世界のニュースを日本人は何も知らない②』
谷本真由美著
みんな何となく感じているけど、見ないことにしている「不都合な現実」を見て行きましょう!
『消費中心のアメリカ社会』
アメリカは若い国であり、本来、若年層においては消費が盛んな国です。
これまでのアメリカは日本に比べて全体的に家計の貯蓄率が低く、信用を使ってたくさんの借金をし、
たくさんの消費をすると言うのが基本の経済構造でした。
それは、アメリカと言う国が若い国であり、将来的に富を生み出す源泉をたくさん持っていたからです。
「アメリカンドリーム」と言う言葉もある通り、国民全体が未来志向で消費することを忘れなかったため、ほとんどの人が貯蓄をするよりも消費することに熱心でそれほど貯蓄には重点を置いてこなかったのです。
本文より抜粋
◾️これぞ、アメリカ🇺🇸のイメージ
バブリー消費で、豊かさこそアメリカのイメージです。
多くは、ハリウッド映画で作られた、最後はハッピーエンドの明るい未来に包まれたイメージですね。
私が10代〜20代までに憧れを持って見てきたアメリカの姿です。
しかし、自由な国の象徴のアメリカでも、階層は固定化されて貧富の差も拡大して来ている。
そこでの変化を、みんな薄々感じていると思います。
アメリカで起きたリーマンショック以降に大きなトレンドが発生しているとのお話が以下の文です↓↓↓
『雇用不安が雇われない生き方を拡大」
(本文より抜粋)
世界一豊かな国であるはずのアメリカで、現在、雇用がかなり不安定になっている現状があります。
2000年頃にダニエル・ピンクと言う作家が「フリーエージェントネーション」(ダイヤモンド社)と言う本が一時期ブームになりました
「フリーエージェントネーション」とは、
【働く人すべてがフリー、つまり非正規雇用】になっていく、と言うことを意味する言葉です。
本の著者は、インターネットが発展しAIがどんどん導入されることで様々な仕事が自動化され、正社員として人を雇用していく必要性が少なくなり、
『必要な時に必要なだけプロジェクト単位で人を雇うようになっていくだろう』と言う予測を立てていました。
いってみればそれは、『誰もが個人事業主になる未来』です。
この本が出た当時は極論に過ぎないと取られ捉えられていましたが、リーマンショック以降、このムーブメントはじわじわと現実化し、実際に多くの人がフリーエージェント(=雇われない生き方)を実践しています。
本文より抜粋
◾️プロジェクト型の働き方
さて、こんなプロジェクト型働き方ですが、ジワジワと広がって来ている様に思いませんか?
日本型企業では、若い頃はベテラン社員に養ってもらいながら、仕事を学ぶOJT(on the jod training)が大きな流れでした。
「誰でも若い頃は、失敗して育つのだから!」との暗黙知があって、企業としても投資として社員を育てて行く。
10年を過ぎた頃の、働き盛りの社員が活躍して会社を支えていく!そんな構図だったと思います。
それが、学ぶ時間・期間が無いので、大学出たばかりの人たちには、そのプロジェクト型の働き方では難しい。
海外では、新卒大学生の就職が大変難しくなっているそうです。
以前からお伝えしている徒弟制度の崩壊も進んで、大工🪚業界、美容師業界、など設備インフラが最小限で、技術だけで可能な仕事は、どんどんその傾向が進んで来ています。
と考えると、これからは若い人にビシビシと働きながら、技術を学ばせる企業や教育機関が、人気を集めるのかも知れません。
昨日も書いたように、【日本は世界でも最も成り上がりしやすい国】ですから、自分を磨いていくと、ジャパニーズドリームの実現可能かも知れません。
いずれ、現在より『圧倒的に多くの個人事業主=全員が社長・経営者の時代』が近いかも知れません。
趣味:ソシアルダンス、パーソナルジムで筋トレ、レイトショーで一人映画鑑賞、美しいものを眺めること