最近何かと話題の「表参道ﾋﾙｽﾞ」ですが、皆さんもお出かけになられましたでしょうか？
表参道ﾋﾙｽﾞに行った事はなくても、何となくこの外観を見覚えの方も多いと思います。

高さは地上６階と抑えられていますが、地下６階（！）で
内部は１２層分のこの様な大空間でした。

実は、建替え前は、「同潤会アパート」が建っていました。
同潤会アパートは、関東大震災後に住宅の供給を目的に、
東京・横浜に建設された鉄筋コンクリートのアパートで、
ダストシュートや食堂、サンルームなど当時としては、かなり先進的な建物だったようです。
同潤会アパートは、東京・横浜に１６ヶ所建設されていて、
その中に「代官山アパート」があります。

私の卒業設計が代官山同潤会アパートの再開発計画で、（恥かしいですね・・）
GWに実家に帰省した際に、父から「邪魔だから・・」と渡されました。

当時の、卒業条件として「A1用紙で図面２０枚提出」だったのですが、
当時の自分としては気の遠くなる量で四苦八苦しながらやっていた記憶があります。
現在の家内（当時は彼女です）にも業界関係者という事もあり、
学校に泊り込みで手伝ってもらったりしていました・・。

今回、東京へ行かせていただいた際に、
時間を見つけて代官山へ行ってきました。

当時はバブル真っ盛りでﾋﾞﾙが至る所で建設されていましたが、
この代官山アパート周辺だけ時間が止まったような感じで、
森の中にレトロな建物が建っていている印象でした。
また、団地内に銭湯や保育所などもあって、本当に生活共同体が感じられる場所でした。

現在は駅を降りるとまず巨大なマンションが見えます。

すっかり昔のノスタルジックなイメージは無くなってすっかり近代的です

街は時代と共に変化しますが、
代官山より昔の記憶が残っている『表参道ﾋﾙｽ』ﾞは街に優しい印象です。

住宅も同じで、
今までと全く違う間取りよりも、
以前住んでいた実家やアパートなどの住まいの記憶が、
新しい家でもイメージできるプランを、お客様がご希望される事が多い様に思います。

無添加住宅も、『　古くなっても美しい家　』のコンセプトがありますが、
住まいもその街の記憶として残りたいものです。

《お知らせ》
今週末の１７（土）１８（日）に、いよいよ開発者の秋田憲司社長をお迎えしての
「無添加住宅セミナー」を開催いたします。
お一人様でも多く参加していただきたいと思っていますので、
お気軽にお電話お願いいたします。