最近「へぇー、なるほど！」と感心したお話を紹介します。

先月５日に日清食品　創業者の安藤百福さんがお亡くなりになりました。
（確か３～４年前に、日本経済新聞　「私の履歴書」を拝見しました。）

安藤さんは「チキンラーメン」を開発し、
カップヌードルを世界に広めた功績で大変有名な方です。

記事の中で、
チキンラーメンは自宅の作業小屋で
長年に渡る試行錯誤の末に発明にたどりついた。

しかし、ヒットと共に同様の商品を作る業者が乱立！
大競合時代に突入。

そこで、新しい商品開発に着手し、
インスタントラーメンを容器に入れた「カップヌードル」が誕生します。

実は、そのチキンラーメン発売の３年前に三重県の松田産業という会社が、
「味付中華麺」というインスタントラーメンを発売していました。

ところが、この日本初の即席めん「味付中華麺」は全く売れませんでした。

その後、後発であるチキンラーメンの大ブレイク、競合他社の乱立に伴い
松田食品も新しいインスタントラーメンの開発に着手します。

それが、
「お湯をかけずに、そのまま食べてもおいしい。
ベビースターラーメン」の誕生です。

共に、半世紀を過ぎた今でも、
売り場での主要な位置を占める大ロングセラーの商品です。

　　　　　　　皆さんは、この話に何を感じられるでしょうか？

私が感じるのは、
「ピンチがチャンス！」です。

恐らくは、どちらも最大の苦しい時期だったと思うのですが、
それを最大の成功に結び付けた！というのは、
ビジネスの大成功としてはもちろん、
「人としての粘り強さ」と「発想力」にほとほと感心するばかりです。

「無添加住宅」にも誕生秘話があります。

無添加住宅　開発者の秋田憲司氏は、
兵庫県西宮市の工務店「秋田ハウジング」の2代目として会社を継ぎます。

時代は、まさにバブル真っ盛り！
毎晩のように、秋田氏はクラブをハシゴしていたそうです。
（秋田社長がお話をされていました、念のため）

しかし、バブルが崩壊し、会社の資産が急激に値下がり。
急いで、自社不動産を処分してもなお、数億円（！）の負債が残ったそうです。

会社をたたもうか真剣に迷った末、
建売住宅路線だった会社を注文住宅に路線転換します。

そんな中、一人のシックハウスに悩むお客様と出会いがありました。

話を聞くうちに、秋田憲司氏は、
　　　　　　「これは自分にしか出来ない仕事。
　　　　　　絶対にやり遂げなければならない仕事。
　　　　　　これこそ、自分の天職だ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と感じたそうです。

試行錯誤を重ねて、
２００４年に無添加住宅を完成させます。

今では、
関西地区を中心に1000棟以上の無添加住宅が誕生しています。

　　　　　　　　　まさに、「ピンチがチャンス！」

この秋田憲司氏による「無添加住宅セミナー」が
今週末17日（土）に平安閣（盛岡市愛宕町）で開催をします。

ぜひ皆さん、秋田憲司氏の息づかいと情熱を感じにお出かけください。