小池 康也
Yasunari Koike
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BLOG
2010.08.08
小池 康也
Yasunari Koike
大切にしている3つの『プランニング・コンセプト』があります。
【その①】落ち着かないプランは、作りたくない!
⇒「“ぬけ”と“たまり”」を大事にする。
【その②】狭苦しい空間は、作りたくない!
⇒「広い錯覚(wide illusion)」を大事にする。
【その③】目のやり場のない空間は、作りたくない!
⇒「見せ場(Focul point)」を大事にする。
第一のコンセプト『落ち着かないは、作りたくない』を、
『筋を通さないと落ち着かない』で、動線の掟 = 『”抜け”と”たまり”を混合させない』
として説明しました。
抜 け=メイン動線
たまり=人のたまるスペース
ちょっと分かりにくいとのご指摘もあったので、続編です。
改めて、新・展示場のプランで検証します。
メイン動線を、青で書き込みます。
前回も説明しましたが
「 人は必ず”最短距離”で歩きます 」
この動線だと、テレビの前を横切ったり、
通路が多くモノも置けないし落着かない空間です。
これに「たまり」を書き込みます。
赤いスペースが”たまり部分”です。
部屋は広いのに、”たまり部分が狭い”ことが分かります。
このままだと、全然落着かないことになります。
これは、階段の位置がネックとなっています。
これを整理したプランがこれ。
一見変わったことありません。
これに、青でメイン動線を書き込みます。
シンプルな動線です。
「直線のメイン動線」+「サーキュレーション・プラン」
を採用しています。
ここに、「たまりスペース」を書き込みます。
メイン動線に、影響されないゆったりとした空間が確保できています。
シンプルな動線ですが、
ここに『 距離感と見え隠れのルール 』を入れることにより
メリハリの効いた良い空間が出来上がります。
「抜けとたまりを混合させない」動線のルール、
何となく理解してもらえたと思います。
さて、気をつけなければならないのが、
「見栄えのする空間」は「快適な空間」とは違う、
ってことなのです。
どちらも満足できることが重要で、両立を目指していますが
優先すべきは「快適な空間」と考えています。
画像にすると、先程の動線グチャグチャプランの方が、
見栄えがするはずです。
でも、
この気持ち悪さは、がまん出来ません。
「シンプルな動線プラン+”メリハリ”のあるインテリアデザイン」で
豊かな空間が出来上がると考えています。
皆さんは、いかがでしょうか?
次回は、第二のプランコンセプトでもある
『狭苦しい空間は、作りたくない!』で、
「デザインのルール~距離感と見え隠れ~」
について説明します。
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