東日本大震災から、2週間が経過しようとしています。

避難所の様子や、福島原子力発電所の報道を見ていると
まだ、事態の収束にも大変な状況。

復興などに向けた動きまでには、
かなりの時間が必要に思われます。

震災の連日の報道を見るたびに、
なんともやり切れない、無力感を感じていました。

巨大な波にのまれていく町、
玩具のように流されていく自動車や家々。

もちろん、映像には新しい住まいもありました。

地震に強い家、
あたたかい家、
デザインの良い家、
健康に良い家、などいつも声高に叫んでみても
自然の力の前では、つくづく本当に無力です。

住宅関連の仕事を20年近く携わっていますが、
震災地で、家を新築する大工仕事を自分自身が
できるわけでもありません。

改めて、
自分の無力さを感じるし、
「一人では生きられないんだ」って、
当たり前のことをつくづく思います。

たった１棟の住宅を建てるだけでも、
多くの方の力を併せないと何も出来ません。

多くの専門職の職方の皆さん、
材料を設計し製造してくれているメーカーの皆さん、
その材料などを運搬してくれる流通の皆さん、・・・ｅｔｃ

改めて自分が、
いかに恵まれているかを感じます。

『今、ここ、自分』って、言葉があります。

”今現在、ここで自分自身が出来ること”を、
一生懸命やる、って意味で紹介されていました。

無力感を感じたときほど、
自分に言い聞かせながら前進したいと思います。

皆さんは、どのように感じられますか？