小池 康也
Yasunari Koike
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工務店の不都合な真実【YouTube編】
2022.02.04
前回に続いての、「工務店の不都合な真実」シリーズです。今回は、一級建築士のHさんとのYouTubeの話題です。
◾️YouTubeで困っている工務店さん
我が社の品質監査をして貰っている一級建築士のHさんは、ビルダー事情にも詳しくて、いつも興味深い話をしてもらえます。
その中で、「YouTubeで困っている工務店さんが多い」との話題になりました。
「YouTubeで振りまかれる建築情報で、ユーザーが部分的な知識を付けているらしいですよね。
1,000万の家も、5,000万の家も、同じ品質や性能を求める人が増えているみたいですね〜」
「断熱も、HEAT20のG1、G2グレードでなければダメ！的な発信をしているYouTubeも見ますけど、
発信しているのは、ほとんど東京より西の暖かいとこの人たちなんですよね！
「暖かいエリアで、断熱性能あげるのは、コストは掛からないけど、寒い東北エリアで、G2とか、G3グレードまで上げるって、
そんな簡単に行く話じゃないでしょう？」
「コストは安くして欲しい、だけど、
YouTubeで気をつけて！と聞いていた断熱・耐震性能は、もちろん標準にしてね！
もちろん、デザインも素敵にしてね！
と言われる傾向が強い様ですね。
そんなの無理じゃないですか？
良いものにすれば、コスト高くなるんだから💦」
という話題になりました。
これを勝手に「YouTube公害」と個人的に呼んでいます。
◾️住宅は請負工事だからね
自動車だって、1,000万円と100万円の車だったら、性能値や内装、はたまたエアバックの数だって違うんだから、安全性だって違いますよね？
自動車などの工業製品は、メーカーが用意した選択肢からしかチョイス出来ないので、カスタマイズするのには限界があります。
だから、そこまで言う人いませんよね。
注文住宅の場合、これから注文を受けて作る物だから、色々と希望が出来るので、こんな話になります。
今は、情報溢れすぎて、訳わかんなくなっているんだと思うんですよ。
これは「ハード面、スペック」の事でしたが、同様にソフト面でも情報溢れすぎて、みんな迷走みたいな話題を聞きました。
それは、また書きます。
◾️結局のところ
狭い様で広い日本ですから、地域差もあるから、どこも同じ様には行きません。
情報仕入れも大切ですが、それに振り回されても、良い家出来ませんて！
結局は、「相性の良い人、相性の良い会社に出会えることが、いちばん大切なんだ」って思います。
建てる時も長いけど、建ててからも50年も付き合うのですからね。
「会社は社長」なので、社長に会って話が聞けた方がいいと思います。ピンチ、事件の時に、どうするかは、社長次第ですから。
「工務店の不都合な真実 YouTube公害編」でした。
おしまい
