小池 祥子
Sachiko Koike
CLOSE
OFFICIAL SNS
CLOSE
BLOG
恩師。
2021.05.21
プロフィールにもあるように
私は武蔵野美術大学の短大で
インテリアデザインを専攻し
卒業後、松下電工の東京本社へ入社。
田町→横浜ショールームにて
収納や水まわり、建材、屋根などの
ご提案業務に関わりました。
(この頃、建築学部生だった社長と出会います)
その後、
デザイン業界に行きたかったので
当時は海外スタッフもいた渋谷にある
デザイン事務所へ移りました。
結婚退職し、この時期に
インテリアコーディネーター資格も取得。
その後もずっと今日まで
インテリアに関わる仕事を続けて来ました。
盛岡で暮らしてからは
専門学校で非常勤講師として
インテリアデザインを教えたり、
照明メーカーのプランナーをしたり。
29歳で長男が生まれた頃には
大きい仕事も依頼されるようになり、
屋号をつけて個人事務所を設立しました。
その頃入会した
岩手インテリアコーディネータークラブの
ある会合に参加した時、
運命的な恩師に出会ったのです。
（有）フォーライフの亀屋社長です。
名刺交換させて頂き、
名刺の裏を見たら、私が東京時代に
デザイン事務所でみてきた
海外のファブリックブランドや
海外の家具メーカーの名前がずらり。
興奮して
「私、こういうのを扱う
デザイン会社にいたんです！」
って言ったと思います。
亀屋社長も、驚き
「今度うちのお店にいらっしゃい」
と言ってくださいました。
早速行きました。
そこで、私のこれまでのプロフィールを
とても興味深く聞いてくださり、
盛岡のインテリア、住宅事情。
都内との違い。
これからの盛岡のこと。
そして、
私のすべきこと。
私へ期待すること。
決して努力を惜しまないこと。
このことをお邪魔するたびに
「いらっしゃい」と出てきてくださり、
お時間とってお話しくださいました。
都会で実際にデザインに触れてきたかと、
地方で机上の学びだけかは大違い。
経験値が全く違う。
といつも言ってくださいました。
若気の至りで独立した私に
自己肯定感を持たせてくださいました。
「そのかわり、しっかりとした
プロの仕事をしないといけません。」
「応援しますよ」
「うちには良い商材が沢山あるから
あなたの仕事にお使いになるといい。」
と。
この出会いがあって、
今日まで20年以上にわたり
私のインテリアコーディネートには
フォーライフさんの扱う
ファブリックは欠かせないものと
なりました。
フォーライフさんはカーテン屋さんですが
他と違うのは、海外の上質なファブリックを
お取り扱いだということです。
他のカーテン屋さんと同様の国内メーカー
ものも勿論あります。
海外のブランドは、ちゃんとその会社の背景を知り、扱う知識と需要のある顧客層の有無が
問われるのだと思います。
フォーライフさんはそういう意味で
海外の展示会にも行かれ、
無二の存在でしたので、私にとって
大きな出会いとなりました。
現在のフリーダムデザインの仕事の
カーテン工事もフォーライフさんから
仕入れたファブリックで縫製、工事して
頂いています。
カーテンというと平坦に聞こえますが
とっても奥深く、空間を捉えて
素材と機能を理解し、
しっかりデザインする。
このプロセスを大事にしてきました。
そこが吊るしの袋カーテンとの
決定的な違いです。
奥様の久美子店長とは、
若い頃は深夜2時頃までも
仕事のやりとりするなど
感謝しきれないほど
私にとって無くせない
ビジネスパートナーです。
本当は下請けのようにコンスタントに
請負う仕事はされない方針だと聞きました。
「小池さんの仕事だから応援する」
って亀屋社長も久美子店長も
いつもこう言って応援し続けてくださいました。
こうして私も成長させて頂きました。
感謝の気持ちは言葉で伝えないと
伝えたことになりません。
亀屋社長に御礼の気持ちを
お伝えしたかった。
私にとって恩師です。
お伝え出来なかった無念さを
せめて文字にし、
皆さまに読んで頂き
御礼にかえさせて頂きます。
亀屋社長に心から
哀悼の意を表します。
小池 祥子
追記
離れて暮らす3人の子供達にも
訃報を伝えました。
ちびっ子3人連れてフォーライフさんへ
伺っていたので、3人ともよく覚えていて
娘なんか社長のこと大好きだったんです。
「スパゲッティチェアのあるお店でしょう？」
って娘も次男も言うから驚いてしまいました。
彼らの今の建築デザインの学びに
必ずや刺激頂いたことは間違いありません。
合掌。
