小池 康也
Yasunari Koike
CLOSE
CLOSE
BLOG
2007.07.21
小池 康也
Yasunari Koike
前回に続いて、『新潟県中越沖地震』について書きます。
新潟県柏崎市は、日本海に面した人口10万人の町。
海岸に面していることもあり、
塩害を避けるためほぼ100%瓦屋根、砂質地盤です。
その地盤に、強い揺れが『液状化現象』を至る所で起しました。
我が家の駐車場に発生した”液状化現象”の写真。
「乾いていたのに、噴水のように湧き上がったんだぞ~!」
と父は興奮していました。
地震直後の写真です。
我が家の庭の写真です。
大きな庭石は、液状化現象で約1/3沈みました。
市内至る所、陥没・隆起をしています。
こちらは、姉の家です。
建物内部の床は、波打っています。
敷地内で”陥没と、隆起”をした部分があることを実感。
敷地の中を何本も亀裂が走っています。
報道では、”全壊建物”が象徴的に紹介されています。
こちらは、被害の大きかった”新橋地区”。
報道を見ると「古い建物」や「瓦屋根」、「土壁」の建物が
倒壊している感があります。
しかし、建物の”老朽化”や”構造”などよりも
『影響が強く出た地域かどうか』が、決定的な要因と思います。
道路状態に大きな影響が見られる地域では、
全壊・半壊建物が多いのはもちろん、
ほぼ全ての建物に影響が出ていました。
(外観は変わりなくても、多くの建物が傾斜しています)
実家がある”柳橋”地区は、
被害の多かった新橋地区に隣接しています。
しかし、「古く、瓦屋根、土壁」の建物でも、
ほとんど影響を受けていません。
CM等でも、「耐震性」実験として、実大建物を揺らす映像が流れます。
しかし、今回の地震では、『地盤自体』が大きく変形。
『耐震性などの以前の話』である、が実感です。
地震などの災害があると、住宅会社各社が
「当社の建物は、全壊・半壊は、ありませんでした。」
と、広告記事を打ちます。
このキャッチコピーを見るたびに、
「震災を、“営業ネタ”に使うのは、もう、うんざり。」 と、感じます。
「実績・実証を紹介したい」という気持ちは、否定しません。
しかし、結局は”住宅の性能・スペック”だけで、
”家に住む人”は、そこに感じ取ることが出来ません。
せめて、
「○○人のご家族が住んでいて、
怪我をされた方はいらっしゃいませんでした」・・・など、
第一の、主人公は『住まう人』であるべき、と想うのです。
皆さんは、どのように感じられますか?
それにしても、『災害支援』に来てい頂いている
自衛隊の皆さんには、本当に感謝です。
震災に遭われた皆さんと話していても、
「大変だったね~」と話したあと、最後に「頑張りましょう!」と
元気な声を掛け合っていたことに、救われる想いがしました。
頑張ろう、柏崎!
CONTACT US
フリーダムデザインの家づくりに興味を持たれた方は、お気軽にご相談ください。