前回からのつづき

「家族を揺るがす大事件」が、引っ越し１週間後に起こりました。

深夜の一本の電話で家族が凍りました。

「おたくの家が燃えてます。」

ご近所（と言っても、田舎なので遠い）の娘さんが、

遅くまで勉強をしていて、火事を発見したのだそうです。

実は、旧宅には、多くの家財道具をそのままにして、

「ひとまず新しい家に」と、引っ越しをしました。

前の家でもいつでも生活が出来る状態になっていて、

その夜は、父が会合（飲み会）があり、宿泊をしていたのです。

「一体なんで、火事？」

「お父さんは、大丈夫？」

訳もわからず、母とおばあちゃんは、親戚に電話をかけまくり、現場に急行。

私は、新しい家で姉と待機していました。

不思議と「お父さんは、きっと大丈夫！」と根拠もなく安心していました。

そのとおり、父は「間一髪のところで目が覚め、

２階から飛び降り、怪我をすることもなく無事」、との連絡が入りました。

父は、屋根裏にあった大量の竹の爆裂音で目が覚め、

障子をあけると「目の前は、火の海」だったらしいです。

何とも、想像するだけで、ぞっとする話です。

でも、本当に無事で良かった。

一同、家族の安否にほっとしましたが、直後

祖母と母は、父に史上最大の怒りをぶつけたらしいですが、

親戚のご意見番　おじさんが

「一家の親父に、そこまで言う奴があるかぁ～！」と一喝し

その場は収集したらしいです。

それにしても、父は最近でも、畑や山でスズメバチに２度も刺され

「今度刺されたら本当に命がないからね！」とお医者さんに言われたりしています。

祖父の借金も、火事もスズメバチも乗り越えてしまう！

すごい生命力、と感心せずにはいられません。

結婚後に家内を「ここが、屋敷あとだよ」と案内しましたが、

あまりの田舎さと一面の畑に呆然としてました。