「家を建てる人は、
　　　　　　　　　　　”それぞれのストーリー”を持っている。」

あるセミナーで聞き、

「そうだよなぁ・・」と同感してしまいました。

もちろん、家を建築する人たちにも思い入れはあるけれど、

それ以上にお客様には、

それぞれ、家を建てるまでの人生ストーリーがある、と感じております。

結婚する、子供の誕生、進学する、退職する、親と同居する・・ｅｔｃ

『家を建てる』ことは、人生の出発点や転換点が多い、と思います。

私自身はどうだったかを、振り返って考えました。

わが家では、結婚後しばらく、子供に恵まれなかった時期があり、

病院の不妊治療にも通院、相談したりしていました。

しかし、強くのぞんでも妊娠の気配が無くて、

気付かないうちに、家内にも大変なストレスをかけてしまっていました。

そのうち、「夫婦二人だけでの人生でも十分だよ。」と話をするようになりました。

「家を建ててみようか」と考え始めた”そもそも”は、こんなことがあったから、と思います。

夫婦で同業なので、契約後は自分の家で頭がいっぱいの毎日。

家が完成し、さあ引っ越し！という頃になって、思いがけず妻が妊娠。

家を建てると、不思議と家族が増えるご家庭が多いのですが、

わが家も、”あたらしい家のご利益”に授かることが出来ました。

今では、3人の子供たちに囲まれての毎日で、本当にウソのようです。

こんなところが、「我が家が出来るまでの物語」です。

ところで、住宅という仕事は自分に向いているのかな・・、と考えるときもありました。

私の学生時代は、ちょうどバブル真っ盛り。

同級生は大手建設会社や有名設計事務所に就職する友人ばかりで、

「住宅なんかやるの・・！？」ともいわれたりもしました。

今となれば、人生それぞれのストーリーをお手伝いすることが出来る

「住宅って、すばらしい仕事だよ」と話すことができます。

どんな人だって、

”波乱万丈な人生ストーリー”を持っているのだ、と思います。

少しだけでもお客さまのお手伝いが出来たら、

住宅に携わる者にとっての仕事の楽しさを感じることが出来る、と考えます。

皆さんの”家を建てるきっかけになった物語”もおしえてください。

みなさんは、どのように感じられますか？