小池 康也
Yasunari Koike
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BLOG
2010.10.29
小池 康也
Yasunari Koike
今回は、フローリングのお話し。
無添加住宅に出会う前までは、
フローリングと言えば”合板フローリング”が当たり前。
「ムク・フローリングは動きがあるから
やめたほうが良いですよ」と、
何の迷いもなくお客様に説明していました。
現在は、
ご存じのように、正反対の考え方ですまいづくりをしています。
どちらも経験したからこそ、
内容を説明できると思います。
やっぱりさまざまな角度からの教育って大切というか、
偏った立場のみの教育はある意味危険です。
■ムクの木材でもいろいろ
さて、無添加住宅開発者 秋田憲次氏の
著作「無添加住宅!」の中では、
『木で作れば安心、ではなかった!』と
帯にデカデカ書いてあります。
これは、無添加住宅が他の自然素材系ビルダーと
異なるスタンスを取っている象徴的なコメント、と思います。
「自然の素材=体によい」ではない、ってことですね。
無添加住宅の考え方では、
天然素材である木材も大きく二つのグループに分けています。
■天然の化学物質を出し続ける木材
一つは、
『虫や菌を寄せ付けないために、
殺菌・殺虫効果のある天然の化学物質を出し続ける』木材。
これは、”ヒノキ、スギ、ヒバ”などの芳香が強い木材。
このような木材は、虫に強く丈夫なので、
昔から建築に使われてきました。
しかし、健康な人には害はなくても、
化学物質に非常に敏感なはすぐに症状が出てしまいます。
シックハウスの方などは、
杉材・ヒノキなどが使われている部屋などには
入室することさえ出来ない、とも聞きます。
無添加住宅では、この木材の特性を生かして
主に『壁の内部の構造材』に使用しています。
フラット35などの仕様書では、防腐剤などの処理をせずに
土台などに使用できるほど、害虫に強い木材だからです。
■キノコが繁殖できるくらい人にやさしい木材
無添加住宅では、植物学から見た木の特性を
生かして「キノコが繁殖できるくらい、人にも負担の少ない木材」を
内装材として使用しています。
これは、”ナラ、カバ、マツ”などの木材。
写真は、新展示場のカバ・フローリング。
自然素材系の住宅を見学すると、
「”木材の匂い”でいっぱい」と思われる方が圧倒的。
しかし、無添加住宅の建物は、”ほとんど匂いがありません”。
見学された方から「不思議なにおい」と言われるのは、
ワックス代わりの「オリーブオイル」、または「米ぬかオイル」
しっくいの中に入っている「海草 ぎんなん草」の匂いです。
ぎんなん草は、北海道でお味噌汁の具材として
食べられているそうです。
食べれる建材ですから、安心ってことですね。
■無添加住宅の新しいフローリングを紹介
まずは、”ロックファー”
シクシン科の広葉樹。
”アジアン・ウォールナット”とも呼ばれています。
色は濃い褐色。
非常に硬く重量感のある木材。
展示場の寝室でも使用していますが、
高級感があってお客様にも大変好評です。
予想以上に硬くて大工さんは悪戦苦闘してました。
こちらは、「 アカシア柿渋塗装 」
マメ科の常緑広葉樹。
材質は固く芯材は濃い茶色、辺材は濃淡があります。
そのため、無添加住宅では柿渋を塗装してます。
裏を見ると、こんな色です。
さらに、こちらは「 メルクシ・パイン 」
赤松に似たフシ・木目のある床材。
画像のフローリングは、『 白く豆乳塗装 』しています。
塗料は、”豆乳+焼酎+ベンガラ”を使用してます。
塗装に豆乳や柿渋を使うのは、無添加住宅くらいなはず。
無添加住宅の考える
「究極の安全=口に入れても安心」です。
赤ちゃんがハイハイして、
床をなめてもからだに負担がないってことです。
まさに、”食べれる家”です。
裏面は、塗装前の木肌の色です。
こちらは、南洋桐と勝手に呼んでる「 シンゴン・フローリング 」に
白く”豆乳塗装”したところ。
画像ではよく分かりませんね、残念。
非常に足触りが良くて、暖かい木です。
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