小池 康也
Yasunari Koike
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BLOG
2021.11.12
小池 康也
Yasunari Koike
自然素材系の住宅で、すごく良さそうな感じはします。
漆喰や無垢の板は、湿度や乾燥にすごく敏感な印象。
高気密高断熱だと、
冬場はひび割れたりとか何かしら変化があったりするのでしょうか?
加湿器などで調整をされていたりするのですか?
11 匿名さん 2021/07/19 22:49:44
2回ほど完成見学会に行ったけど、扉の建て付けが悪いのかしめても開くのと、棚板の木面がガサガサしているのが気になった…。漆喰の香りがするのはとても心地よかった。そのお宅はキッチンや風呂などはほぼ標準仕様だと言っていたが、メーカーやグレードをチェックせずに帰ってしまったのが心残り。
◾️ご回答
家の中が全部しっくいは、エリア内では当社だけですので、見た事のない素材だけにご心配と思います。
◾️高気密・高断熱住宅での自然素材について
漆喰や無垢漆喰や無垢の板は、湿度や乾燥にすごく敏感な印象。高気密高断熱だと、 冬場はひび割れたりとか何かしら変化があったりするのでしょうか?
との内容ですが、
漆喰・無垢の板は、ご存じ通り調湿性があります。調湿性は、【多孔質】素材の特性です。
目では認識出来ない小さな孔が表面積を増やし、そこで調湿が行われます。
参考記事です↓↓↓
室内の壁、天井、床の6面が調湿する素材ですから、気密性が高い隙間が無い空間でも快適に過ごせると考えております。
⚫︎モデルハウスに加湿器がありません
これは、冬場のモデルハウスで理解してもらえると思います。多くのモデルハウスで、ご指摘の加湿器が設置されていますが、当社のモデルハウスでは過去に加湿器を稼働させたことはありません。
それで実際に過ごし易い室内になっています。これは実体験しても貰えれば理解してもらえると思います。
⚫︎木材は千差万別です
また、無垢材の動きについてです。
湿度と温度変化で、木は動きますが、その変形量は木材によって、それぞれ違います。
例えば、「桐(きり)のタンス」は良い物と言われますが、桐材は木材の空隙が大きく調湿性も高く、それによる木材変形量が少ない素材特性から重宝されています。木材は、千差万別なのです。
多くの方が(建築のプロでさえも)、木材の特性を知らないのが現状です。日本の住宅は、99%木造ですが、ハウスメーカーから使っている木材の説明を受けた方は、ほとんど居られないと思います。
しかし、住宅の骨組である構造体の木材や、室内に使われる木材は、それぞれ特性がありますので、適材適所で使用する材種を変えて選択する必要があります。
腐り易い木材を構造体や、外部に使用したら、家は長持ちしないことは誰にでも分かることです。
ですので、内装材、構造材に適した木材がありますので、間違えて使用したら大変なのです。
脱線して申し訳ありません。室内の床フローリング・仕上げ材は、広葉樹系の材料が向いています。その中でも変形量の少ない材料を選んでもらえれば、ご心配ないと思います。
⚫︎しっくいのひび割れについて
しっくいは、二酸化炭素と化学反応をして硬化する材料です。化学反応で硬化するのは、コンクリートと同じですね。
化学反応ですので、しっくいも、コンクリートも、家が完成しても、硬化し続けます。
「固まり続ける=小さくなり続ける」ということで、そうすると何所かで、「破断する=ひび割れ」となります。
ひび割れする場所は、入り隅、出隅と呼ばれるコーナー部分がひび割れします。
逆に、接着剤で硬化する様な材料は、ひび割れしませんが、いずれ経年変化で接着力が落ちれば、材料は落ちて来ますし、そんな接着剤だらけの室内環境はとてもお勧め出来ません。
ご指摘の通り、高気密で隙間が無い室内空間で、接着剤の有機溶剤だらけの空気環境で40〜50年間も暮らすよりも、自然素材の有機溶剤が漂わない室内空気が気持ちいいと考えています。
しっくいの心地よさは、理屈では無いと思います。ご入居者OB様からも「デザインで会社決めて、漆喰には興味が無かった。しかし、入居して漆喰のよさを痛感している」と複数の方からお伺いします。
これは一度モデルハウスで体感してもらえれば、理解いただけると思います。
漆喰の施工は大変な作業です↓↓↓
⚫︎ひび割れし難い漆喰は、繊維量
すいません、話を戻します。コーナー部分でのひび割れですが、昔の住宅は、ひび割れ→上塗りの工程を3回行っていました。
【下塗り】→ひび割れ→【中塗り】→ひび割れ→【上塗り】と行っていました。3回も塗るわけですから、非常に高価な材料となって、コスト的に高価となってクロスに時代が移り変わりました。
弊社で使用しているしっくいは、接着剤を使用しないのに1回で塗れる大変素晴らしい材料です。
その理由は、繊維質が非常にたくさん入っているのが理由です。弊社の完成事例をご覧いただいても、「つなぎの海藻ふのり」が認識出来ると思います。
⚫︎だから、漆喰標準に出来ています
だからこそ、漆喰としては非常に珍しいと「割れずに延びる」特性があります。その特性あって、『3回塗り→1回塗り』で施工できます。
だから、コスト面でも有利となり、エリア内で漆喰を全棟標準仕様と出来る理由があります。他社様で、同じように「外壁+内部全部しっくい」をご希望されたら、現実的では無い高額コストになります。
⚫︎結論です
結論で申しますと、
「自然素材だからこそ、調湿が出来る。高気密・高断熱住宅だからこそ、室内空気環境の良い自然素材がおすすめしたい。
無垢材は動くが、変形量の少ない材料を選べば安心」です。
長文、大変失礼しました。
途中になってしまった内容は、次回ご回答します。
◾️終わりに
もし不足があれば、私へのメールkoisan1107@gmail.com か、掲示板に投稿してください。
また、ブログをお読みのご入居者OB様、お打合せ中のお客様も、率直な感想を、どうぞ口コミサイトに投稿なさって下さい↓↓↓
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