小池 康也
Yasunari Koike
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BLOG
2010.11.28
小池 康也
Yasunari Koike
さて、前回からのつづきです。
”悪名たかい内部結露”を防ぐために、
もっとも重要な事は『 外に行くほど開放すること 』です。
水蒸気の流れをよくするために、
徐々に透湿抵抗を緩めていくってことです。
それでは、中と外の透湿抵抗の差はどれ位あれば良いのか、
疑問になります。
関東圏以南の温暖な地区では、
もともと東北ほど内部結露はおこりにくいと考えられます。
盛岡のようなⅡ地域などは、外部はマイナス10~15度、
室内は20~25度、となると、
「たった一枚の壁」で温度差は30~40℃となる、ってこと。
これだけの温度差が生まれれば、
「内外透湿抵抗の差」は、全国一律ではなく
寒冷地の方が条件がきびしくなることは、
何となくイメージできます。
下の表は、結露防止マニュアルに示されている
地域別の内外透湿抵抗の比率です。
地域Ⅰは、北海道
地域Ⅱは、北東北3件(青森・岩手・秋田)
地域Ⅲは、南東北(宮城・山形・福島)、北関東、北陸、甲信越
地域Ⅴは、宮崎、鹿児島
地域Ⅳは、それ以外 です。
盛岡は、地域Ⅱですから、
大変きびしい環境だと分かります。
「寒冷地になるほど、しっかりした防湿施工をして
外部に向かってはしっかりと開放」する。
でないと、「いつの間にか壁の中で
内部結露が発生して建物の耐久性にも
大きなダメージ」を与えます。
では、
「どんな材料を使うとこんな比率になるのか?」
「合板などの面材を使ったとき、
上記の結露を起こさない透湿抵抗比率は確保できるの?」
を次回投稿します。
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